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マーケティング&営業コンサルタントの高橋聡と申します。
もう40年近く経つでしょうか。私が電子機器メーカーに入社した時、日本企業は急激な円高を避けるため、一気に海外生産を加速させていきました。入社して2年目、最初の海外出張は香港のプリンター工場を、深セン経済特区へ移管するため、物流ルートを整備することでした。その後シンガポールに赴任し、パソコン部品の調達オフィスを立上げ、マザーボードの生産管理やインドネシア工場の立上げ等、文字通り海外生産のために働いた11年でした。
35歳を機に転職した社員10名の商社では、関西や名古屋圏の顧客を中心に、7年間にわたって営業の最前線に立ちました。最初に売ったのは砥石です。続いてドイツ製集塵フィルターの輸入販売を事業化し、レーザー溶接機の販売では、当時始まったwebマーケティングをフル活用して売上を伸ばしました。
このwebマーケティングの成功を背に、今のコンサルティング会社を立上げ、色々な経営者の方とお付き合いできたわけですが、自分の履歴を振り返れば、その土台は製造業にあります。特に砥石やフィルターのような消耗品と、レーザー溶接機のような機械設備では、顧客の企業規模や商品特性など、全てが両極端に異なります。商社で数多くの商品を扱ったことは、その後のコンサルティングに大いに役立ちました。
現在の私は還暦を過ぎ、最前線でのコンサルティングも、あと5年程度と覚悟しています。
自分の最後はどのように締めるべきか?
製造業で育てられたなら、最後は製造業に貢献するのが筋であろう。こういう思いを強くしています。
残念ながら日本の製造業は、曲がりなりにも調子が良いとは言えません。業種や企業毎に景気の濃淡はあるにしても、総じて厳しい状況にあります。しかしながら私は、ここ数年のコンサルティングで、技術力ある企業は必ず浮上すると確信しています。技術力ある企業は内向きなので損をしますが、言葉を尽くし細部まで伝えることで、顧客から高い評価が得られます。
大切なことは、いつ、どこで、どのように伝えるか、です。顧客とのコミュニケーションを効率化することで、注文は一歩一歩着実に増えてきます。是非このことに、早く気づいて頂きたいと思います。
売上アップには、その会社の事業環境に即した対応が必要です。DXやAIも結構ですが、ネットで吹く風に流されず、自社の環境に即した正しい方向へ、舵を切って頂きたいと思います。甚だ微力ではありますが、私の経験がお役に立つなら、全力で支えさせて頂きます。
私は人生の最後を、このプログラムで締めくくります。
株式会社アルベックス
代表取締役
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