なぜ今、良質なコンテンツを増やさないと、手遅れになるのか?

なぜ今、良質なコンテンツを増やさないと、手遅れになるのか?

サイトのページ数を増やそうとすれば、文章を書かなければなりません。「う~ん、文章かぁ・・・」こう、ためらう人も多いでしょう。それでも今、コンテンツを増やさなければ、手遅れになります。本稿ではその理由を、詳しく説明します。2011年7月の記事ですが、2015年の今でもこの記事の価値は衰えません。

サイトを上位表示させるため。

御社サイトを上位表示させる方法は、SEO対策として色々な方法があります。SEOの細かい説明はしませんが、はっきり言えることは、コンテンツが上位表示に影響する度合いは、今後ますます重視されるということです

検索エンジンの目的は、検索ワードに最適なサイトを表示することです。ここに目的がある以上、コンテンツの内容は外部リンクと同等以上に判断されるべき要素です。検索エンジンの文章解析力が、向上すればするほど、この傾向は高まります。

参考記事
Googleの意味解析能力の向上によってライティング能力がますます重要になる|海外SEO情報ブログ

逆に言えば、外部リンクの数を頼りに、上位表示されているサイトは、早くコンテンツを充実させないと、手遅れになる危険があります。それは次に説明するソーシャルネットワークの広がりと、無縁ではありません。

SNSで口コミを広げるため

良質なコンテンツをアップし、ツイッターで流せば、リツイートで広がります。それはフェイスブックも同じです。SNSが多様化すればするほど、この傾向は強まるでしょう。YouTube、スライドシェア、タンブラー等、あらゆるネットワークが、良質なコンテンツを広めるプラットフォームになっています。

注意してほしいのは、これは単純な口コミ効果に終わらない、ということです。グーグルとBingは、ツイッターやフェイスブックで共有されたリンクが、検索順位に直接影響することを認めています。

参考記事
TwitterやFacebookで共有されたリンクが検索順位に直接影響する――グーグルとBingが明言 | Web担当者Forum

フェイスブックの「いいね」にしても、Bing(海外)は上位表示の評価対象にしています。今後もソーシャルネットワークの評価を、検索エンジンが考慮する流れは進むはずです。良質なコンテンツで広がりを狙うことは、口コミと上位表示という2重の側面で効いてくることになります。

問合せを増やすため。

覚えておいてください。問合せ率は、(問合せの魅力)>(問合せの負担感)で決まります。ユーザーが問合せの魅力を、負担感より大きく感じれば、問合せは増えます。

「魅力」を高め、「負担感」を減らすという、2つの方向からアプローチする必要がありますが、「負担感」は、ハードルの高さを決めるので、これを下げるのが問合せを増やす近道です。単に電話番号を書くだけでなく、どんな人が対応するかを明記する。こういった手法も負担感を下げるには有効です。ただし一番効くのは、サイトの情報量を増やすことです。

人が行動をためらう一番大きな要因は、未知のものにコンタクトすることです。見ず知らずの人に、コンタクトすることは、大きな「負担」なのです。数多くの情報提供は、この一番大きな「負担感」を下げてくれます。

強力な競合優位が出来る。

ここまで、上位表示、口コミ効果、問合せが増える、以上3つをコメントしました。ただ「なぜ今、コンテンツを充実させるべきか」を一番強く感じるのは、これから説明する「強力な競合優位」にあります。

書くのを面倒くさいと思うのは、あなただけではありません。競合サイトも同じです。そしてコンテンツを充実させるのは、一朝一夕に出来ることではありません。

私がこのブログで1ページ書くのにかかる時間は、短い場合で2時間、長いときは、3時間ほどかかります。日々の積み上げが効果を出す以上、一度差が開けば、簡単には追いつけないのです。

商品の差別化ではなく、Webサイトの差別化として、コンテンツを充実させることが、極めて強力な差別化になるわけです。

他サイトをコピペしたら、どうなる?

コンテンツを充実させることに時間がかかる以上、当然、他サイトをコピペしようと思う人もいるでしょう。ただし、これは危険です。コピペをすれば、検索順位を大きく下げる危険があります。

グーグルは、いわゆるコンテンツファームに神経質です。コンテンツファームを定義するのは難しいですが、簡単に言えば、他サイトのコンテンツを寄せ集めて、コンテンツを作り上げるサイトです。自動取得の場合もあれば、人の手で書き直す場合も含みます。

こういったサイトが上位表示されるのは、オリジナル・コンテンツのサイトに不利益を及ぼすだけでなく、何よりも検索したユーザーの不評を買います。なぜなら、内容が薄っぺらいからです。

コンテンツファームが上位表示されるのを避けるため、グーグルのアルゴリズムは変更されていますので、他サイトのコピペは、絶対に止めるべきです。

ライターを雇ったらどうなる?

コピペがダメなら、ライターを雇ってオリジナル・コンテンツを書いてもらおう。こう思う人もいるでしょう。結論から言えば、これも止めるべきです。試しにライターを雇う費用が、どれくらいになるかを知ってください。ライター募集で検索すれば、すぐに見つかります。

相場は、400字で、なんと150円!
安い! それならすぐにお願いしよう!

ちょっと待ってください。そうではないのです。マクドナルドのバイトでも、時給900円ですよ。150円なら10分です。そんなわずかの時間で、まともなコンテンツが書けるでしょうか。加えてライターさんは、あなたの商品を知りません。競合他社との違いさえ、意味は分からないでしょう。

そのような環境で書くには、何かを参考にしない限り、書けないのです。それが何かといえば、既存サイトのコンテンツです。人に頼めばオリジナルが出来るのではなく、逆にコピペの危険が高まるのです。(全てのライターさんが、コピペするという意味ではありませんよ、念のため。)

内容のあるコンテンツを書くには、御社の業務内容から始まり、商品の詳細までしっかり把握しない限り、無理な話です。そもそも「ちょっと書いといてよ」という感覚で、中身のあるコンテンツを期待する方が、虫が良いというべきでしょう。

追記: 2015年4月。
現在、ライターさんに記事作成を依頼する場合、相場はだいたい1記事あたり、3000円程度になっています。また今の時代、コピペをするのは論外です。コンテンツ作成を請負う側も、この点は十分に配慮するのが常識になっています。

まとめ

内容の薄っぺらいコンテンツをグーグルが評価することはありません。SNSで広まることもありません。まして問合せ率がアップすることなど、絶対にありません。

良質なコンテンツを作れるのは、あなただけです。だからこそ、最大の差別化であり、最強の競争優位が築けるのです。すぐに手をつけて下さい。どうやら、本物の時代が来たようです。

追記:2015年4月25日

この記事を書いて4年が経過した現在、コンテンツの大競争時代が始まっています。SEO会社さんはコンテンツ作成にシフトし、ランサーズ、クラウドサービスのようなサイトには、ライターを探す企業が押しかけています。あと1年もすれば、コンテンツの数で勝負する時代は終わるでしょう。数百の記事は当たり前で、さらに質が問われるということです。

そしてこれから問われる質は、本当に高いクォリティーになる。それは本の著者レベルです。主婦の人がアルバイト感覚で書く記事では、今後の競争に勝ち残るのは難しいでしょう。




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かなり深い内容をお伝えしているので、このブログで学ぶと相当な力がつきます。

ただページ数も多いので、全てご覧いただくのは大変です(全記事の一覧)。

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