SEO対策の基本について、最新事情を踏まえて説明します。SEO対策については多くの情報がありますが、最も信頼できる情報をベースに、初心者にも分かりやすく解説したので、参考にして下さい。
SEO対策で、信頼できる記事について。
今回、SEO対策の基本をまとめるに当たって、色々なネット上の情報を参照しました。その中で、ぜひ読んでいただきたいのがこの記事です。
最新グーグルSEO要因と順位の関係7つのポイント、サイバーエージェントと京都大学が共同研究|Web担当者Forum
この記事を推奨する理由は、次の3点からです。
- 個人の体験記でなく、データ検証の裏づけがあること。
- 講演内容のサマリーであり、パブリシティーがあること。
- 私自身も、強く共感できる内容であったこと。
まずは、ご一読いただけないでしょうか。
その上で、SEOに馴染みのない方には、若干分かり難い部分もあるので、分かりやすく5つの基本にまとめました。
- 被リンク
- 発リンク
- ページ数
- キーワード
- ソーシャル評価
それでは、1つ1つ解説していきましょう。
被リンク数について。
ポイント。
- 被リンク数を増やすことは、重要。
- ただし、被リンク数の増加だけを目的にしない。
- ユーザーに評価された結果として、被リンク数が増えることが望ましい。
知っておくべき背景:ペンギン・アップデート。
初期のグーグルは、数多くリンクされたサイトを、検索結果の上位に表示していました。これは被リンク数の多いサイトは、多くの人から支持されたのだから上位表示に値する。このような民主主義の考え方に、基づいています。
ところが現実には、
- 自社で、数百レベルのWebサイトを作り、自作自演のリンクを増やす。
- 数百レベルのWebサイトを運営する会社が、有料でリンクを販売する。
- 内容の評価とは無関係に、相互リンクして被リンク数を増やす。
このように、本来の意図とはかけ離れた、リンク合戦が広まりました。このような状況を、沈静化するためにとられたのが、ペンギンアップデートという検索アルゴリズムの変更です。
ペンギンアップデートは、2012年5月より始まり、定期的にバージョンアップが行なわれています。これにより、従来は上位に表示されていたサイトが、100位以下に急降下するケースが頻発し、現在ではリンクを購入したり、相互リンクを推奨する方法は影を潜めています。
注目すべき指摘。
ここでは「被リンク数が増えると、ペナルティチェックが入るのでは?」という仮説が提唱されています。グーグルの上位選定基準(アルゴリズム)は、非公開ですから仮説となるのですが、私はこれを仮説と見過ごすべきではないと思います。
グーグルが上位表示したいのは、検索ユーザーに役立つページであり、その指標として、被リンク数があります。ですから本来は、自然発生したリンクだけを見たいはずです。
もちろん現実には、自然発生リンクと意図的なリンクを区別するのは困難です。しかしながら、人工知能の技術進歩は本当に速く、かなり早い時期にコンテンツの文意や文脈を、完全に把握できるようになってきます。
そうなればリンク元ページに書かれた内容や、アンカーテキスト前後の文脈、さらにはリンクのタイミング等を総合的に評価して、自然発生リンクを正確に識別してくるはずです。
これは、そんなに遠い将来の話ではないと思います。これに備えるためには、ユーザーから評価されるコンテンツを書く。これ以外に方法はありません。検索エンジンが人間に近づく以上、検索エンジンを相手にするのでなく、人間を相手にすべき時代が来たということです。
発リンクについて。
ポイント。
- 発リンクと上位表示については、綺麗な相関関係がある。
- グーグルは、ハブになるサイトを重視する。
- 内部リンク、外部リンクともに、発リンクは積極的に行なう。
解説。
発リンクについては、基本的に積極的に行なうべきでしょう。ここで基本的にと言ったのは、上位表示だけを目的に、発リンク数を増やすのは、本来の目的と違うので、あえて基本的にと付記しました。
- 自分に役立ったページを紹介する。
- 自分には役立たなくても、ユーザーに役立つなら、紹介する。
「ユーザーにとって」を考えた発リンクなら、内部リンク・外部リンクとも積極的に行なうべきだと思います。
またこの点に関し、コンテンツ作成の視点から言えば、最初はまとめ記事から書くのが良いかも知れません。自分自身でコンテンツを書くのは、それなりに大変ですが、まとめ記事はそんなに負担になりません。
特定テーマで検索して、自分がなるほどと思った記事に、簡単なコメントをつけていけば出来ますから、初めての方も取組みやすいと思います。
ページ数について。
ポイント。
- ページ数を増やすことは重要。
- 対象キーワードを意識した、ページを増やすこと。
- サイトテーマと無関係なページを増やすことは、マイナス評価の場合もある。
知っておくべき背景:パンダ・アップデート。
ページ数を増やすことは、重要ですが、ここでポイントになってくるのは、サイトテーマとの関連性です。ここをしっかり理解するには、パンダアップデートについて、知っておく必要があります。
パンダアップデートとは、質の低いコンテンツを排除するためにとられた、検索アルゴリズムの変更です。2012年7月より日本でも導入されました。
問題になるは「質の低いコンテンツとは何か?」ですが、この答えは非常に曖昧です。まず明らかに問題になってくるのは、次の4つです。
- コンピューターが自動生成したページ。
- コンテンツ量に比べ、広告が多すぎるページ。
- コンテンツにオリジナリティーのないページ。
- 信頼性(Authority)に欠けるページ。
信頼性(Authority)に欠けるとは、サイトテーマと関連性が低いと判断される場合です。関連性が低いでは、まだまだ抽象的ですが、ここは感覚で掴んでもらうしか、方法がありません。
下記サイトに、グーグルのガイドラインが掲載されているので、参考にして下さい。
Googleの考える「良いコンテンツ」とは?パンダ・アップデート対策
解説。
グーグルのガイドラインを読むと、お分かりになると思いますが、非常に敷居が高いです。一言でいえば「本を書け!」ということでしょうか?(無茶だよね、涙・・・。)
注意する点としては、対象キーワードを意識したページを増やすということになります。それを自分で書くということです。申し訳ありませんが、これしか言いようがありません。
もちろんこのページのように他人の記事を参考に、自分の言葉で書いていけばOKですし、他サイトの文章でも引用を使えば問題ありません。
用語解説:インデックス。
ページ数については、インデックスとの関係で説明されているので、簡単にインデックスについて説明します。インデックスとは、グーグルがWebページにつけた索引です。すなわち、ページ内容を整理したデータベースから、検索結果を表示する時に使う索引、と思ってもらえば分かりやすいでしょう。
正確な説明は、下記を参照してください。
「クロールとインデックス」 by Google
キーワードについて。
ポイント。
- 同じキーワードを、不自然に繰り返さない。
- 関連語に置き換える。
- 共起語に置き換える。
解説。
同じキーワードを不自然に繰り返すと、マイナス評価になる場合がある。こう指摘されています。ではどの程度繰り返すことが、不自然になるのか?
こういう疑問が出てきますが、これに明確に答えるのは不可能な気がします。また自然体で書いたコンテンツを、キーワードが多すぎないだろうか? などと不安に思うのは、本末転倒のような気もします。
次のように、考えてもらえないでしょうか。
- タイトル文には、必ずキーワードを1語含ませる。
- タイトル文は、検索ユーザーの質問を書く。
- 本文には、その答えを書く。
例えば、このページの対象キーワードは、「SEO対策の基本」です。タイトル文は「SEO対策の基本、最新版!」になっています。これは「SEO対策の基本で、最新の内容は何ですか?」という質問を言い換えたタイトルです。その答えを、私なりにまとめているのが、今読まれている本文になります。
このような手順を踏めば、本文には必ず自然な形で、キーワードが出てきます。また共起語や関連語も、自然に書かれてくることになります。書くべき焦点をキーワードに合わせれば、自然に上手く行くと考えてください。
補足解説: 共起語について。
なお共起語については、下記に詳しい解説があります。
これを読んで「なるほどなぁ・・・、こういう手法があるのか」と思いました。ただ鈴木氏も指摘している通り、ペナルティのリスクはあるので、注意が必要です。
ソーシャルの評価について。
ポイント。
- ソーシャル評価と上位表示には、相関関係が見られる。
- ソーシャルは、ブランド構築として運営すれば良い。
解説。
ソーシャル評価と上位表示には、相関関係のあることが報告されています。ここではクローラーについても書かれていますが、あまり難しく考える必用はありません。木村氏が言うように「ブランド構築としてソーシャルを運営すれば良い」に尽きると思います。
参考までに、私自身がソーシャルで評価されるため、意識しているコンテンツのポイントは、次の通りです。
- 読んで、何か気づきがあるか?
- 内容が、楽しいか?
- 内容が、時事性に富んでいるか?
- 他の記事より、簡潔にポイントを突いているか?
- 他の記事より、詳しく具体的か?
また、自分のコンテンツを広めるための手段は、数多く用意してください。フェイスブック、ツイッター、メルマガ、投稿できるブログ、ユーチューブ、・・・。評価されるコンテンツを書いても、それを広めなければ、上位表示は期待できません。
以上、ご参考になれば何よりです。