キャッチコピーを作ろうにも、どうもイメージが沸かない・・・。何か参考になるコピーは、ないだろうか? 今日はこんな方のために、即戦力となるキャッチコピーを、11例ほどご紹介しましょう。
例文をご紹介する理由。
これからご紹介する11例は、あなたの商品を売るためのキャッチコピーです。ダイレクト・レスポンス・マーケティングで使われる、11の例文をご紹介します。
この11例さえ覚えておけば、言葉を当てはめるだけで、簡単にキャッチコピーが作れます。読むだけでイメージが沸いてくるので、いざという時に役立つでしょう。
読んでいただければ分かりますが、コピーに情緒性はありません。「皆無!」と言って良いです。人によっては、何か通販みたいで・・・、と違和感を感じるかもしれません。実は私自身も、個人的には同じ思いを持っています。
ではなぜあえてご紹介するかといえば、それは効果が高いからです。売り手と買い手に距離感のある、マスマーケットを相手にする時は、やはりこの手のコピーは、効果を出します。
ですので、まずは知っておいて下さい。特にネット通販の人には、必須の知識になります。
キャッチコピー、11の例文。
例文1: どうして・・・だけで、○○できたのか?
どうしてフィルター交換だけで、エアコン代が半減するのか?
手軽な手段で、メリットを得ることが出来た。こういう形をとることで、あなたも簡単にメリットが得られますよ、と伝えるコピーです。
・・・には手軽な手段を書き、○○には実際に得られるメリットを書きます。
例文2: どうしてXXから○○できたのか?
どうして私は、クレーム客をリピート客に変えたのか?
最悪の状態から、素晴らしい未来に変わったことを、伝えるコピーです。どうして(How)があることで、具体的な方法が分かることも、伝えています。
このようにXXには、悪い状態を、○○には良い状態を書きます。よくダイエットの広告とかで、ビフォー・アフターの写真が対比されていますよね。それをコピーに置き換えているパターンです。
例文3: 1000人がXXだったのに、○○できた理由とは?
英語嫌いの1000人が、TOEIC700点になった理由とは?
例文2と同様、最悪の状態から、素晴らしい未来に変わったことを、伝えるコピーです。ここでは、具体的な人数が書かれることで、より信憑性を増しています。
XXには、悪い状態を、○○には良い状態を書きます。それに加えて、人数や70%のように割合を書くことで、信憑性を加えます。
例文4: ・・・ください、○○できるようになります!
3つ質問に答えるだけです、あなたに最適な機種が分かります。
小さな犠牲を払えば、大きな成果が得られることを伝えるコピーです。少しばかりの負担を強いることで、得られる成果に信憑性が加わります。
「3つの質問」「90日」「3分」、このように・・・には数字が入ります。
例文5: XXにお気づきですか?(お困りですか? ご存知ですか?)
キーボードが肩こりの原因になることを、ご存知ですか?
現状を認識してもらい、改善策を売るためのコピーです。問題認識がない限り、人は行動に向かいません。ですので、問題点だけに焦点を絞ります。
このようにXXには、一般に気づきにくい、悪い状態を書きます。
例文6: 警告!XXです! ご注意!XXです!
ご注意! 30代の60%は肥満予備軍?
緊急告知! 大卒でも危ない今年の就職戦線!
例文5を、より強烈にしたコピーです。
「警告!」「ご注意!」「緊急!」という言葉は、本能的にお客の視点を止める、効果があります。文字数が少なくて、確実に視点を止めるので、ここぞという時に使います。
例文7: ○○できるコツ、○○した方法、○○すべきポイント。
利益を2倍にする経営戦略のコツとは?
人前であがらずに話すノウハウとは?
素晴らしい未来へ行く方法を、伝えるコピーです。このパターンは情報を探している人に、訴求しやすいパターンなので、ネットでは多用されています。
例文8: ○○できる7つのポイント、○○できる5つのコツ、○○する時の7つの注意点。
雨漏りを事前に防ぐ、11のチェック項目!
あなたのお店に行列を作る、7つのポイント!
例文7に、具体的な数字を加えることで、情報の内容が充実していることを伝えるコピーです。数字が3では少ないです。最低でも5、できれば7以上をお薦めします。
例文9: もしあなたが・・・なら○○できる!
タバコを吸わないなら、保険料は30%節約できます。
もしペットを飼っているなら、この掃除機の違いが分かります!
対象者を限定することで、素晴らしい未来に行けることの、信憑性を強化しているコピーです。
例文10: ○○できた秘密、○○の告白、○○の真実。
営業マンを減らして、売上げを伸ばした秘密
成功者の真実
特別な情報を印象付けて、方法の信憑性を高めるコピーです。文字数が少なくて済むので、書籍のタイトルで多用されています。
例文11: XXせずに○○する方法!
手間をかけずに、車検を通すテクニック!
広告費をかけずに、お客を集める方法!
デメリットを否定して、方法の価値を高めるコピーです。XXには良くない方法を、○○には良い状態を書きます。
どうしても、知っておいてほしいこと。
いかがでしょう?
読み進める中で、今すぐ使えるコピーが、2,3あったのではないでしょうか。
今回のように例文から入るメリットは、キャッチコピーのイメージが掴みやすい点にあります。ですので、最初の1歩としては、とても有益なやり方です。
ただ私としては、これだけで終わってほしくありません。なぜなら、仮にこの例文でコピーが書けても、そこには限界があるからです。
キャッチコピーの生命線は、訴求点です。
訴求点とは、お客がその商品に、最も魅力を感じるポイントです。
ここを正確に掴んでこないと、キャッチコピーは効果を出しません。
例文は、コピーのパターンに過ぎず、訴求点までは教えてくれません。
なぜ訴求点が重要なのか?
仮にあなたの商品に、2つの特徴があったとしましょう。1つは、簡単に設置できる。もう1つは、デザインが美しいです。どちらを訴求するかで、お客さんの反応は変わります。
設置を簡単にしたいお客さんが多ければ、設置の簡易性を訴求すべきです。デザインが不満なお客さんが多ければ、デザインを訴求すべきです。
ここでは説明の都合上、訴求点を2つで説明しましたが、現実をみれば、訴求点はもっと数多くあります。お客さんが魅力を感じるポイントが訴求点ですから、それはお客さんの悩みの数だけ存在します。
お客さんの悩みを丁寧に検討して、ズバリ切り込むのが、本当のキャッチコピーです。そうして初めて、お客さんの心に届きます。
そこにはお客の気持ちを、丁寧に見ていく視点が不可欠です。こういう地道な作業を無視して、手っ取り早く作っても、結局は効果の出ないコピーになってしまいます。
自分の商品とお客さんを、丁寧に検討して、訴求点を決めること!
これがキャッチコピーの生命線であり、それが出来るのは、あなたしかいません。
例文で出来るのは、イメージ喚起までとご理解ください。
以上、ご参考になれば何よりです。