伝え方が重要である。これは多くの方が言うことであり、お分かりいただけると思います。ではどのように伝えたら良いのでしょうか? 今回は伝え方の構図について説明します。
仮に有名なボディビルダーが、個別トレーニングの問合せを得るため、ホームページを作ったとします。
ページ冒頭には、次のコピーを掲げました。
東京クラス別65kg級優勝!
ボディビルダー、山田太郎が
個別トレーニングを教えます!
コピーの周囲には、山田さんがコンテストで優勝した写真があります。
視覚的にも、山田さんは凄い人だと分かります。
このように実績を強調するのは、間違った方法ではありません。
- 他社と差別化できますし、
- 信用も得られます。
またよく言われるのは、マスコミ掲載があるなら、それをサイトにも載せるということです。
これは良いことであり、私も薦めています。
では、何が問題なのでしょうか?
次のコピーを見て下さい。
夢に向かう人の体づくりを応援したい!
東京クラス別65㎏級準優勝!
ボディビルダー、山田太郎が
個別トレーニングを教えます!
冒頭に1文だけ加えています。
1文を加えただけですが、受ける印象は全く変わりますよね。
前者は自慢げな印象が残りますが、後者においてはそれが全くありません。
自慢というより、むしろ力強さを感じます。
ポイントは、どこにあるのでしょうか?
両者とも伝えているのは実績です。
ただし構図が違います。
前者は、実績だけです。
これに対して後者は、実績を理由付けとして伝えています。
・あなたを応援したい。
・なぜなら、私はこうだからです。
理由付けとして伝えることで、
・だから上手くいきますよ、安心してください。
これが言外に伝わるわけです。
実績やマスコミ掲載は、単独で伝えても価値が生まれません。
むしろ単なる自慢と、思われるケースもあるでしょう。
理由付けとして、一歩引いて伝えることで、強く輝くものなのです。
まとめると次のようになります。
・実績を伝えてください。
・マスコミ実績を書いてください。
こういう説明では、不十分なのです。
大事なことは、実績を伝えることではありません。
顧客に役立つように、実績を伝えること!
これが、重要なのです。
深く学んで、豊かな実りを!
一緒に頑張っていきましょう。