このページは箸休め的に、日々の雑感を面白おかしくお話しします。今回は壁を突破する方法、です。
体重を10kg落とすとは、どんな感覚か?
上記グラフはここ5年間の体重の推移です。毎年5月のボディビル大会に向け、10kgくらい減量しています。マックス体重は76.8kg、最小は62.2kgです。
体重が10kg変われば、当然ウェストサイズも変わります。増量期と減量期では同じスラックスは履けません。また胸の厚さも変わるので、スーツも同じものは着れません。加えて顔がやせ、色も異常なほど黒くタンニングするので、危ない人に間違えられやすいです。正直、仕事に良いことは何もありませんね。。。(苦笑)
私の場合毎月2kgを目安に、減量します。月2kgですから、10kg落とすのに5か月かかります。1年の半分で食事制限が入るのは、大変だろうと思われますが、まぁ、これはもう慣れですね。
東京ノービス大会後、66kgの壁にぶつかる
2021年5月3日、東京ノービスボディビル大会がありました。なかやまきんに君が優勝して、けっこうテレビ番組も取り上げたので、ご存じの方も多いと思います。私も参加しましたが、結果は惨敗です。バルクアップがうまくいき、絞りさえ良ければ勝てる、こう意気込んでいただけに、自分なりに落ち込みました。ただ薄々感じていたのが66kgの壁です。それは大会後はっきりと形を現し、巨大な壁として立ちはだかったのです。
上のグラフを見てください。5月3日の大会後6月15日までの1か月以上、66kgの壁を突破できませんでした。大会直後は食べますから、いったん上昇に転じるものの、それからはまた減少に向かいます。ただどういうわけか、66kgを切ることができないのです。別に何かを意識するわけでもなく、ただただ切ることができません。。。
当然、体重を落とすために、次々とカードを切っていきます。まずはウォーキング1時間を、朝食前に切り替えました。朝食前の有酸素運動は、筋肉を犠牲にしつつも、脂肪を落とすには有効な方法です。ただそれでも、体重は落ちません。。。
次に切ったカードは、36階建て高層ビルの階段3往復です。階段の昇降運動はお尻の脂肪という、最後まで残る脂肪を燃焼させるのに有効です。これまでも36階3往復をやれば、必ず体重は落ちました。そういう意味で私の切り札だったのですが、今回はそれでも66kgを突破できないのです。
最後は休日のウォーキングを3時間にしました。これでだめなら、もう打つ手無しだな。そう思ってやったのですが、やはり66kgを突破できません。この時はもう自分の体は66kg以下にならないのではないか、と絶望感に打ちのめされていました。
壁を突破したトリプルの話
どうしたら良いか分からなくなった私は、なじみの若いボディビルダーに弱音を吐いてしまいました。「どうにも体重が落ちなくなったよ、なんか良い方法はないかなぁ」と。その時彼が何気なくいったのは、「僕は最後、トリプルまでやりましたよ」でした。
「そうか、トリプルか! あぁ、なんと自分は甘いのだろう。。。ダブルスプリットまでしか頭になかった。ダブルでだめなら、トリプルまでやれば良いじゃないか!」
どういうことかというと、ダブルスプリットとは1日に2回、トレーニングすることです。通常が夜1回なら、昼間に1回増やして、1日に2回トレーニングします。トリプルなら1日に3回です。朝1回、午後1回、夜1回という感じですね。
何を見失っていたかと言えば、柱となる筋トレに集中していなかったのです。だからダブルまでは頭にあっても、トリプルまで発想が回らなかった。筋トレという柱を脇において、食事や有酸素運動にフォーカスし過ぎていた、ということです。
もちろん体重を落とすには、食事が一番大事です。有酸素運動だって大事です。ただ筋トレも大事なわけで、そこに緩みがあって良いわけがない。
筋トレの集中度を高めよう! こう意識を変え、1つ1つのトレーニングで、重量、レップ数、セット数、追い込み度、全てを妥協なく高めていったのです。そうしたら、下がるじゃないですか! 面白いほど体重が落ちていきます。
いやー、参った。なんで筋トレに意識が向かなかったのだろう。。。いや向かなかったのではない。食事や有酸素運動に意識が行き過ぎて、大事なことの1つが見えなくなっていた。
自分の体重という、とるに足らない話ではありますが、何か大切なことを確認したと思っています。
本質をバランスよく詰めること。これが大事なのではないか、と。