大阪W選挙で、維新の会が圧勝しましたね。今日は、「橋本徹氏がWebサイトを作ったら」と題して、Webサイトのポイントを説明しましょう。「大阪都構想」と「独裁はリーダーシップ」など、注目してほしい点が3点あります。
当選会見
彼は会見で、こう言いました。
「都構想を実現するために、国会議員が協力しなければ、
次は国政にも足をかける。」
私が注目したのは、この「足をかける」という表現です。
彼の足が、日本地図の上に乗っかるイメージを、
目に浮かべることができます。
このように身体表現は、印象に残りやすく、
相手の心にへばりつくのです。
「喜ぶ」→「目を細める」
「はじめる」→「手をつける」
「訪問する」→「足を運ぶ」
なぜ身体表現に変えるだけで、記憶に残るかといえば、
情景が目に浮ぶからです。
人の脳が情景をベースに記憶する以上、
情景描写は、もっとも伝わりやすい表現技法なのです。
こういう言葉が、自然と口から出るところに、
彼の非凡さがあります。
大阪都構想
政策の金看板は「大阪都構想」です。
ここからも学べます。
都という言葉は、東京都にしかないから、
大阪都というだけで、東京都が自動的に比較対象になる。
言い慣れた大阪府と、ちょっと違うから、注意喚起も出来る。
3文字で視点が止まるのだから、ネーミングとして優れています。
「大阪を東京23区のように特別区にして、
区長公選にします。」
この説明の仕方も、東京23区という比較対象があるので、
頭にイメージできる。ポイントは比較対象です。
たしかに「大阪都構想」は、中身が正確に分からない。
ただ伝える上で大事なのは、
相手が頭に「形」をイメージできるかどうかです。
新しい商品やサービスを説明するには、
・ 比較対象がなければ伝わらない。
・ 形が目に浮ぶように伝える。
こう覚えてください。
独裁
「独裁ですよ、独裁!
それくらい強いリーダーシップが必要なんです」
独裁というデメリットを、
リーダーシップというメリットに転換しています。
表現のすり替えとも言えますが、
これは同じ商品でも、お客が変われば評価も変わると
考えるべきです。
あるお客があなたの商品をダメだと言っても、
それは別のお客にとって、メリットかもしれない。
デメリットが個性なら、それはメリットとして、
違うお客に伝えるべきです。
落ち込む前に「違うお客はどうなのだろう?」と
考えてみること。
相手を間違えただけかも、知れないのです。
最後に
彼は、捨て身でしょう。
私利私欲がないし、綺麗ごとも言わない。
だから言葉が厳しくても、有権者はついてくる。
「国民のために」とテレビで政治家が言うたびに
「国民って誰?」と突っ込みたくなる。
「お客様のために」ではなく、
「お客様って誰?」と突っ込んで考える良い機会です。
あなたの商品を評価する人は、必ずいます。
正しく、伝えることです。
頑張っていきましょう!