Webリニューアルの注意点とは?

Webリニューアルの注意点とは?

Webリニューアルの注意点を、中小企業サイトの視点で説明します。Webサイトのゴールをどこにおくのか? 問合せを増やすには、具体的にどうすれば良いのか? 顧客心理から理解して下さい。

Webリニューアルの問題とは?

Webサイトをリニューアルしようとして、制作会社さんを呼べば、必ずこう聞かれます。

今のサイトの不満は、どんな点ですか?

そうすると会議室に関係者が集まって、「もっと気軽に更新できるようにしてほしい。」「インパクトある、新鮮なイメージを出してほしい。」「SEOで上位表示出来るなら、是非そうしてほしい。」こういった要望を、伝えることになるはずです。

もしかしたら、「ソーシャルボタンやプラグインを組み込んでほしい」と、お願いするかもしれません。

多くの場合、このような流れで進むわけですが、ここには1つ、避けがたい問題があります。それはリニューアルが総花的になって、何をゴールにするのか、ぼけてしまうということです。

中小企業に必要な、リニューアルの考え方。

最初にWebサイトは、大きく3つの役割が必用です。

  1. 商品・サービスの内容を伝える(宣伝告知)。
  2. フェイスブック等、SNSへの参加を促す(ネットコミュニティーへの動線)。
  3. 問合せ・資料請求を求める(1対1ビジネスへの移行)。

この3つの役割は、お客さんを商品購入に向けて、動かす流れになります。1.まずは関心をもってもらい、2.ネット上で気軽なお付き合いをし、3.それをリアルのビジネスに移行させる。軽いお付き合いから、だんだんと仲良くなっていくイメージですね。

今は2番目のソーシャルに関心を持つ方が多いと思います。それはそれで大いに結構です。ただしビジネスである以上、目的は受注です。ソーシャルを使って、お客とのコミュニケーションするのも、1対1のビジネス関係(3番)にシフトするための、1つのステップに過ぎません。

注意してほしいのは、ソーシャルで仲良くなれば、問合せが増えるわけではない、ということです。ソーシャルでは、「こんなイベントを開催します」とか、「こんな情報をサイトにアップしました」という形で、1対1ビジネスの関係に促していきます。これがないとソーシャルは、趣味の世界で終わりますから注意して下さい。

Webサイトの最終的な役割は、3番目の1対1のビジネス関係にシフトさせることにある。これを忘れないようにして下さい。

リニューアルのポイント1 電話問合せ。

それでは電話問合せを増やすには、どこにリニューアルのポイントがあるか、説明します。

電話問合せを求めるなら、お客が今すぐ知りたいことは何か、これをしっかり考えないといけない。電話問合せのポイントは、今という時間にあることを理解してください。

電話はお客にとって、比較的負担感を伴う行動です。電話をすれば、自分の身元を明かさなければなりません。何をたずねるか、頭を整理しなければなりません。そして初めての人と話しをするわけですから、緊張もします。

ネット上でコミュニケーションが取れていれば、負担感は下がります。ただ負担感が下がるだけでは、不十分です。そこには必ず、電話をするメリットが必要です。そのメリットとは、今すぐ知りたいことが分かる、です。

だから「お電話下さい」という文の前には、「お電話頂ければ、・・・が分かります」と、書くことが必要です。この「・・・が分かります」が見つからなければ、電話問合せに、不向きな状況にあると考えるべきです。

次のように考えると、上手くいくことが多いので、参考にして下さい。

Webサイトで出していく情報は、不特定多数を対象にしますから、汎用的な話にならざるを得ません。これに対して電話では、完全に1対1の関係になります。だから「お客さんそれぞれの状況に応じた、詳しい情報提供が出来ます」というメリットを提供できます。

  • お客さんそれぞれの状況に応じた情報とは、どんな情報なのか?
  • それによってお客さんは、どんなメリットを得られるのか?

これを考えてください。それを使って、「・・・が分かりますから、今すぐお電話下さい」 こう伝えると、上手くいきます。

リニューアルのポイント2 資料請求。

電話と比べれば、資料請求の負担感は、相当下がります。自分の連絡先を明かすことは必要ですが、それは単にフォーム入力すれば済む話です。そこに生身の人間との、コミュニケーションはありません。

だから電話に比べれば、お客さんは行動しやすいわけですが、殆んどのサイトは次の点に問題があります。

  1. 資料の中身が分からない。
  2. それがどれほどお客に役立つか、説明がない。

絶対に忘れてはいけないのは、「人が行動をためらうのは、先が見えない時だ!」ということです。何か行動をすれば、それはその人の状況を変えます。場面展開が起きるわけです。だから次の状況が目に見えない限り、人は行動に踏み切りません。

  • 得られる資料の中身が分からないのに、どうしてそれをほしいと思うのでしょう?
  • どれだけ自分に役立つか分からないのに、どうしてそれが必要になるのでしょう?

資料の中身とその魅力を、詳しく、詳しく、詳しく(3回強調しました)説明してください。それがない限り、資料請求はありません。

まとめ。

Webリニューアルする際の注意点を、中小企業の視点で説明しました。

まず押さえてほしいのは、「大規模サイトと同じ手法では、焦点がぼける」ということです。組織が大きくなれば、商品やサービスは多種多様で、利害関係者も多いですから、関係者間の調整を考えないといけない。だからサイトの焦点が、ある程度多様化するのも、止むを得ないでしょう。

これに対し、中小企業には資金と時間に余裕がありません。だから、1対1のビジネス関係にシフトさせる! この1点にリニューアルの目的を絞る必要があります。

そのためには、ソーシャルを使う使わないは別にして、お客の心理をしっかり考える。そしてゴールである問合せに向けて、サイト設計をする。このように理解してください。




最後までご覧いただき、ありがとうございます。

かなり深い内容をお伝えしているので、このブログで学ぶと相当な力がつきます。

ただページ数も多いので、全てご覧いただくのは大変です(全記事の一覧)。

下記よりメールアドレスをご登録頂ければ、最新記事セミナーの優待案内をお知らせします。




関連記事

メールマガジンの購読

最新記事や必読記事のご紹介、セミナーの優待案内など、役立つ情報を提供します。

ページ上部へ戻る