リスティング広告 -成功の法則ー

51gxVo9PSiL._SL500_AA300_

「リスティング広告 成功の法則」(阿部圭司著、ソーテック社、1600円+税)

一般にネット系の解説本は、著者の顔が見えにくい。それは活用法を解説するため、マニュアルになってしまうからだ。ところがこの本は違う。

あなたは、リスティング広告の数値指標を、どう評価していますか? 目先の解釈で、売上げを下げていませんか?」 これが、著者の問いかけであり、この答えを一つ一つ、丁寧に、この本は教えてくれる。

リスティング広告には、たくさんの数字が登場する。入札単価、クリック率、コンバージョン率、顧客獲得コストなど、結果は数値でフィードバックされる。その数値をもとに改善するわけだが、問題は数値をどう評価するかである。

例えば、ビッグキーワード。一般にビッグキーワードは入札単価が高額で、参入に躊躇うことが多い。著者はこのようなマイナス点を認めた上で、検討すべきポイントを説明する。そして参入する場合には、入札順位や予算管理で、どのような施策をとるかを説明する。

「高額だからストップ」と結論づけず、また逆に「高額でも進め」と誘導する訳でもない。単純な結論に持ち込まず、どのような場合に、どのような評価をすべきか。選択肢を数多く教えてくれることに、本書の特徴がある。

「広告費だからといってCPA(顧客獲得コスト)だけを考えると、大事なことを見失う」という一文は、ビジネスの本質に根ざしており、著者の豊富な経験を垣間見ることが出来る。

また現時点での最新情報を踏まえ、押さえておくべき機能を網羅的に説明しているのも、本書の特徴だろう。

キーワードの探し方は、著者が実際に使っているツールの紹介を含め、相当詳しく説明されている。さらに広告文の作り方、ランディングページの注意点、加えてサーチファンネル、ディスプレイネットワーク、モバイルなど、リスティング広告に関しては、これ1冊あれば全てを理解できるだろう。

  • リスティング広告で使うべき機能を網羅的に説明していること。
  • ちょっとした「お役に立つテクニック」がちょこちょこ顔を出すこと。
  • 数値を評価する考え方が、多面的に説明されていること。
  • 状況に応じた改善策まで、しっかり説明されていること。
  • 画面図が豊富で、実際の運用時に戸惑わないこと。
  • 説明が分かりやすく、文字の大きさ、分量も含め、読みやすいこと。

全てにバランスの取れた、良書といえる。
リスティング広告に取組む方は、座右の書として活用できるだろう。




最後までご覧いただき、ありがとうございます。

かなり深い内容をお伝えしているので、このブログで学ぶと相当な力がつきます。

ただページ数も多いので、全てご覧いただくのは大変です(全記事の一覧)。

下記よりメールアドレスをご登録頂ければ、最新記事セミナーの優待案内をお知らせします。




関連記事

メールマガジンの購読

最新記事や必読記事のご紹介、セミナーの優待案内など、役立つ情報を提供します。

ページ上部へ戻る